バカでもわかる!?言語聴覚士国家試験の過去問解説!!
発達障害の解説をしていましたが、なかなか閲覧していただけず😿
皆様のお役にすこしでも立てればと言語聴覚士の国家試験の解説を今日からしていきたいと思います!!
私は、言語聴覚士でありますが、生物学系の修士号を取得しておりますので、他にも看護師国家試験なども需要があれば解説していく予定でおります。
今日は第22回の失語症を中心に解説します。
ご要望あればコメントくださいね!!コメントしてくれたらめちゃくちゃ丁寧に解説しますよ(^▽^)/
それではレッツゴー!!
〇ブローカ野と隣り合うのはどれか?
・縁上回
・角回
・上前頭回
・上頭頂葉
・中心前回
解説
ブローカ野は大脳皮質の前頭葉にある、下前頭回の弁蓋部と三角部に位置する。
下前頭回はその名の通り前頭葉ですね?
前頭葉の下のほう!!
なので選択肢をまずは葉で分けます。
・縁上回・・・・頭頂葉
・角回・・・頭頂葉
・上前頭回・・・前頭葉の上のほう
・中心前回・・・前頭葉の上から下
はい!この中で前頭葉の下のほうなのは?
中心前回ですね。はい、おしまい。
では次。
〇失語症における流暢性について正しいのはどれか?三つ選びなさい。
・SLTAのプロフィールから診断できる
・ボストン学派の失語分類において基本をなす概念のひとつ
・文法的複雑さは重要な指標
・1/10ぐらいの頻度で発せられる最も長い発話は重要な指標
・伝導失語は非流暢性の一つ
解説
流暢か非流暢かは、運動性か感覚性かを問う問題。
ペラペラしゃべれば流暢、たどたどしければ非流暢。
非流暢は運動性!!ちなみにボストン学派は古典分類と同じ意味と捉えてOK。
ではみていきましょう!!
・SLTAのプロフィールから診断できる
→すらすらしゃべれてるかはSLTAのプロフィールでは判断できません。流暢かどうかは検査者が判断します。
・ボストン学派の失語分類において基本をなす概念のひとつ
→古典文では流暢か非流暢かは超重要視してます。なので〇。
・文法的複雑さは重要な指標
→文法的に複雑とは。。。。〇〇が××△△する。
みたいな、どう考えても構文ある程度あってたら流暢でしょう!!
・1/10ぐらいの頻度で発せられる最も長い発話は重要な指標
→長くペラペラしゃべれてれば流暢でしょう!!
・伝導失語は非流暢性の一つ
→伝導失語は感覚性、なのでペラペラ。
〇単語の復唱障害の原因となる言語症状はどれか?三つ選びなさい。
・発語失行
・語義理解障害
・語音認知障害
・喚語困難
・音韻性錯誤
解説
復唱障害不良は古典分類で言うと?
伝導、ブローカ、ウェルニッケ。
はい選択肢みてきましょう。
・発語失行
→ブローカの中核症状。なので復唱不良。〇。
・語義理解障害
→語義理解は言葉の意味が分かるかどうか。国試でよく出てきますけど意味性認知症(SD)とからめて出すことが多いです。言葉の意味わかってないと復唱できませんか?
いえいえ、日本人でも短い言葉だったらアラビア語を聞いて復唱できますよね?はい、語の音、つまり語音が認知できれてば復唱できるのです!!×。
・語音認知障害
→上で書きました!!語音分からないと復唱できません。つまり「あ」と聞いても「あ」か「い」か分からない状態です。〇。
・喚語困難
→喚語とは、言いたいことの名前が思い浮かばないこと。なので、復唱はできます。×。
・音韻性錯誤
→音韻性錯誤は「いぬ」を「ちぬ」とか音を変えて言っちゃう症状。復唱できませんやん!!〇。
〇合併しにくい組み合わせはどれか?二つ選べ。
・ウェルニッケ失語ー着衣失行
・全失語ー右側の体性感覚障害
・超皮質性運動失語ー発動性低下
・伝導失語ー相貌失認
解説
責任病巣を問う問題です。
暗記してればバカでも解けます。みていきましょう!!
病巣が近いと合併しやすいです。
・ブローカ失語(ブローカ野→左前頭葉)ー右片麻痺(左前頭葉)
近いので合併しますね!!
左右違うやん!!合併しにくいです。〇。
・全失語(左脳)ー右側の体性感覚障害(左頭頂葉)
左同士なので合併することもあるでしょう。
発動性低下は左右どちらとは限らず前頭葉でる可能性あります。なので合併することあり!×!
・伝導失語(左縁上回・弓状束)ー相貌失認(右後頭葉)
左右違うやん!!〇。
はい、左右分かってれば解けます。なので、ざっくり左右は絶対覚えましょう!!
〇WAB失語症検査について誤っているのはどれか?
・失語指数によって重症度の評価が可能
・長文の聴覚的理解の検査項目がある
・失行の検査項目がある
・非言語性知能の検査項目がある
・はい・いいえで答える検査項目がある
解説
WABは、失語指数が算出できるので、失語症の回復あるいは増悪を評価しやすい。 検査得点からブローカ失語、ウェルニッケ失語、全失語などの分類を試みている唯一の検査。 失語症の検査項目以外に失行検査、半側空間無視の検査、非言語性知能検査などを含んでおり、大脳皮質 指数を算出できるのも大きな特徴である。
これはただの暗記問題。覚えましょう。
選択肢みてきます。
・失語指数によって重症度の評価が可能
→大きな特徴
・長文の聴覚的理解の検査項目がある
→WABは
①自発話
②話し言葉の理解
③復唱
④呼称
⑤読み
⑥書き
⑦行為
⑧構成行為・計算
なので、長文の聴覚的理解はありません。。。
・失行の検査項目がある
→大きな大きな特徴、これだけは覚える!!
・非言語性知能の検査項目がある
→いわゆるコース立方体検査のようなものがあります。認知低下なのか失語症かを区別するためですね。
・はい・いいえで答える検査項目がある
→重度失語症者も対象となるため、いわゆる重度失語症検査のようなイエスノー反応を検査する。
〇失語症の実用的コミュニケーション訓練どれか?
・PACE
・遮断除去法
・刺激法
・認知神経心理学的アプローチ
・機能再編成法
解説
サービス問題!!実用コミュニケーションって出たら、PACEかCADL検査しかありません!!
要は実用といっている以上、言語にかぎらず身振り手振りを交えても「相手に伝わらいいじゃん!!」って考え方。
PACEは絵カードを使って情報交換する訓練方法です。
以上、今日はこの辺まで。
失語症って一番簡単な領域だと思います。
目指せ満点!!
次回は高次脳やろうかな。
コメントくれたらそこを優先的に解説しますよ。
または質問も大歓迎。コメントくれたら即返答します。
よろしくお願いしますm(__)m